史上初の八冠達成に挑む棋士・藤井聡太 × 日本を代表するノーベル賞受賞科学者・山中伸弥 常に挑戦を続ける偉才同士の熱量溢れる対談をたっぷり収録 まだ誰もみたことのない景色を見るために―― 日々努力を続けるすべての人へ贈る、白熱の対談集! 「iPS細胞という新技術をいかに多くの患者に届けるか」をミッションとする研究者。 「数字・記録よりも、自分自身としてどこまでも強くなりたい」と語る棋士。 分野は違えど、過酷な競争世界の最前線で前人未到の挑戦を続けるふたりが語り合う、 日常の準備、学び方、メンタルの持ち方、AIとの向き合い方――。 今必読の対談集! 『挑戦 常識のブレーキをはずせ』を文庫化にあたり改題しました
・辛い経験も、あの時があったから今があると思える時がくる →山中教授のこの言葉には勇気がもらえる ・なんとなく(高校に)行っていたのでは無駄になってしまう、益の薄いものになってしまう →高校にすらきちんと行く意味を考えて通っている、自分で考えるということの大事さと、それをこの歳で実践している凄さと ・研究にもプレゼンテーションの力が必要。中身だけでは、分かってもらえず、世界との競争に勝てない。自分の考えを他人に説明するのは大切な技術。 →研究の世界もそうなんだなぁという新鮮な驚き。 ・iPS細胞をやり始めたときに、こんなことは無理だと思い始めていた。しかし植物分野で万能細胞がたくさんあることを聞き、自分でかけていたブレーキがスッと外れた。他の世界を知ることで自分の抱える問題が解決したり前に進むことがある →本書最大の面白いポイントだった ・読んだ後に予想外の一手を指されると、また読み直しになって大変。だけどそれも面白さの一つで、そういう経験が将棋に対する見方を変えてくれる。 →ポジティブな捉え方に感銘 ・色んな人に会いに行って話を聞くことは大切 →その手の仕事に憧れるー。 ・深く考えないからこそできることもある。若い時はチャレンジをやめることはしてほしくない。 →今が若いとは言いかねるが、チャレンジしたいところ。自分の現状にも刺さる ・思い通りにならなかった実験から何を学ぶかが大事。 →失敗は振り返りたくないもの。見たくない部分を直視することになるから。でもそれを血肉にできるのが強さなのである ・外科医が大成できるかは経験に左右される。手術は1人しかできない。そこで手を挙げられる人でないと、経験は積めず、すごい外科医にはなれない。 →なるほど厳しい世界である ・行き詰まった時にはジョギングをする。それがプレッシャーの解放法。やるべき時には集中して奮い立たせてやる。長くプレッシャーに打ち勝つにはそんなメリハリが大事な気がする。プレッシャーを感じながらも、自分のメンタルを自分でマネジメントするのが大事。悪い手は誰でも打つ。その後にどれだけ冷静に戻れるか。失敗を引き摺らないか。 →長期間にわたる緊張状態をそのように乗り越えてきたのかと勉強になる。感服 ・AIの棋譜を覚えても意味がない。自分なりにどうしてその手を打つのか、どうしてその手の評価が高いのか、自分で咀嚼して考えると自分の力になるかと思う →若者の意見とは思えないほどの達観。自分で考えることの大事さはヒデも言っていた。(文体とパスの精度) ・今できることをやっておかないと、できることは今しようという考えになった →親友の死を受けて考えが変容したとのこと ・大事なことは試すことで、世の中の成功者は誰よりも試すを繰り返してきた。だいたいうまく行かない、それでもどんどん挑戦していく。挑戦しないと始まらないから。失敗しても努力を続けることが大切だ、結果を楽しめと。うまく行かない時はチャンスかもしれないと考えてみる。うまく行っているときは、大変なことが起こるかもしれないと用心する。 →まさか山中教授が、「仕事は楽しいかね?」から影響を受けているとは。そんな本も読むのですね。 ・恩師から教わったのはVWという言葉。visionとwork hardのこと。明確なビジョンを持ち、それに向かって懸命に努力することが大事。 →沁みる言葉。work hardできる仕事を選ぶことが重要だと思われる。
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